地獄の佐多もカネしだい。 [休日]
今日は本土の最南端の港、田尻港から瀬渡しで昭栄丸さんのお世話になってきました。
昨日の夕方になって梅雨前線が南下して、日が沈んでから雨が止み大雨警報が解除されました。今日の昼までは 梅雨前線は九州の南海上に居てくれるそうなので、この旅行の目的を果たしに行ってきました。
千葉とは小一時間の時差があるので、昭栄丸さんは5時集合の5時半出船のスケジュールです。朝3時半に起床して着替えなどを済ませ、根占からさらに南の田尻を目指します。雨は止んでいるものの山間部ではあちこちで道路上に土砂が流出しています。そのうえ霧も出ていて視界が利かないので30キロ強の道程が1時間ほどかかりました。
この日の瀬渡しのお客さんは自分を含めてルアーマンが6人、上物師が1人の計7人。自分以外は常連のお客さんのようです。
常連さんは太平洋向きの如何にも青物が出そうなポイントに渡されて行き、最後の自分は佐多岬と佐多岬灯台のある大輪島との間の瀬戸向きの釣り座。
「あの離れとの間のサラシは大きなヒラスズキが出るから頑張って!」…いや。ヒラタックルにも青物シフトのPE#3.0スプールを組んできちゃってますよ。しかもベタ凪でサラシてないじゃないですか。
まぁ一見さんの自分ですからね。残り物には福があると言いますし頑張りますか!
断崖の下の細い水道にショボイ中でも大き目のサラシが入るタイミングを待って何度か撃ってみましたけど反応なし。クリアでサラシもベイトもない時はこんなもんですよね。良く知ってますよ。
まだ朝マヅメパワーが有るうちに他のサラシを撃ちに行きます。幾つかめぼしいところを撃った後、瀬戸の中央のシモリにサーフェスウイング147Fを打ち込むとゴゴン!と良い当たりが来ました。ヒラマサ兼用ロッドに青物シフトのリールが組んであるので、70㎝あるかないかのヒラスズキがスルスルと寄って来ます。
とりあえずお土産をキャッチ…できるのか? 一人だしギャフもタモも持っていないので、浮かせたヒラスズキを引っ張ってズリ上げ出来そうな入り江の奥に向かいます。30m程もヒラスズキを誘導して辿り着いた斜めの岩場にズリ上げ成功。と、ロッドを置いて取りに行こうと段差を降りようとしたその時に、ヒラスズキがビッタンビッタン暴れてフックオフ。そのまま暴れて海に帰っていきました。飛び降りてれば掴めたかもしれませんが死にたくないですし
待ちに待ったサカナの反応が有ったことが嬉しくて「やっぱり佐多岬スゲェ!」とか思っちゃいましたよ。そのあとも暫くサラシを撃ちましたがヒラスズキはそれっきりでした。
サラシうちは諦めてエスクリム139Fに交換してサラシていないシモリの周りを攻めてるとグングン!と少し軽いサカナの当たりが伝わってきました。巻いてくると透き通った海の中から鮮紅色の魚体が浮かんできました!
「アカハタか!?」望外の高級魚キャッチに喜んで寄せてくると…違うじゃん
でもコレってホウライヒメジです。南房総でも高水温になる夏の夜磯で釣れる非常においしいサカナです。コレとフエ様を釣るために夜フカセに手を出してみようかと考えたこともあるんですよね
同じようにシモリを撃ちましたが反応はこれ一匹でした。
「一昨日はここで小さめだけどヒラが3本出たんだよ!」…いやいや。
景色は良いんですが潮が遠いし海がなだらかなシモリだらけで浅いです。経験上なだらかな岩盤のかけあがりには何もなく青物は来ません、ベタ凪のこのサラシじゃヒラスズキも簡単には出てこないですよ。
昼過ぎまでは曇りだと思ったのですが、10時過ぎにはもう降り出しました。500m程沖には潮波を立てて黒く澄んだ潮が流れているんですけどね。
釣れないし雨も降ってきたので11時半頃に見回りに来た船で上がりました。
でも、ヒラマサもカンパチも釣れましたよ。
佐多岬の海産物屋さんの冷蔵ショーケースは魚影が濃かったですね。
おかげで大漁でしたよ、全く。
自分でサカナが釣れなくってもおカネを払えば誰かが釣った(獲った?)美味しそうなサカナが買えます。本当に良い国ですよね
飛行機に乗る前に霧島温泉に入りたかったのですが、大雨で移動に時間がかかりすぎたので、諦めて空港の近所でラーメンを食べて帰路に就きました。
この時期は沖縄が梅雨末期で前線が張り付いていると踏んで計画を立てたのですが、今回の佐多岬釣行は大外れでした無念すぎます。
青物/ヒラスズキタックル
TMSRS-110/11 + 13 STELLA SW6000HG + X-wire8 #3.0 + POWERLEADER CN 50lb
ホウライヒメジ:エスクリム139F カガヤキカタクチ
青物タックル
TMRPS-111/13PS + 13 STELLA SW8000HG + X-wire8 #4.0 + POWERLEADER CN 60lb
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