Moonshine [休日]
moonshineは馬鹿げた考え、戯言って意味ですよね。
一年中休みの度に最優先で磯に入ってロックショアからのヒラマサを追い求める日々。未だ獲れない90㎝の壁に、目標は100/4lbs.まぁ馬鹿げていますよね。
火曜日はソロで磯に入ります。十六夜の月が中天で輝いています。
昨日の磯には連戦のU村さんが入りますし、他の方も見えるようなので込み合いそうです。しかも朝方の波が昨日よりも高くなりそうだったので回避しちゃいました。
選んだのはヒラマサを狙って獲ろうと意識し始めたころに通った磯です。ネットやメディアからの情報を一切集めずに手探りでTrial&Errorを繰り返して、初めてヒラマサと呼べるサイズを手にした時はとても嬉しかったのを覚えています。
電気を消して30分も空を眺めていると目が慣れてきて流星が流れていくのが見えました。山を背負って太平洋に開いた千葉の東岸では星がよく見えます。せっかくですから願掛けをしておきました。オリオン座流星群の出現期なので期待していましたがバッチリです!
あれだけ眩しかった月も光を失い、いよいよ戦闘開始の時間が迫ります。
狙ったのは寄せたウネリが沖に返す強烈なカレント。沖にある沈み根をかすめたカレントがその裏で弛みを作る場所です。 カレントの脇は非常に根がきつくて、数段の根の連なりを越えないとサカナはキャッチできません。
O野さんに二度目に合った時に釈迦に説法の生意気な持論を並べたのを覚えている恥ずかしい場所でもありますw
ヒヨっ子が語っちゃったよなぁ(/ω\)
あの頃はここで掛けても獲れなかったんですよね。
自分の経験でヒラマサが食いだすであろう時間帯まで待っての一投目。選んだのはダイビングペンシルのラピードです。
足場が高くて飛距離が求められる条件でSuper X-wire8は本領を発揮してくれました
バックスイングも垂らしも思うように取れない中で、沖の狙い場の向こう側にアプローチするのに絶好なポイントまでルアーを入れられます。
高い足場なのでダイビングペンシルは操作しづらいのですが、このラインは特に重いわけでもないのに水馴染みが良くて、きっちりとアピールしたいポイントでアピールできます。
弛みの沖からショートダイブで侵入させたルアーが引っ手繰られました
思った時間に思った場所で思った誘いで食わせると嬉しいですね(*´з`)
ルアーを咥えたヒラマサはそのまま猛烈なファーストランを見せます。90cmの壁の手前のヒラマサは楽勝で獲れるタックルなのでもっと余裕があると思っていましたが、ロッドのパワーはほぼほぼ限界ですね
それでも走る方向をコントロールしてサカナにプレッシャーを掛けて体力を削ります。この海では悠長にやり取りをしていてはすぐに根に巻かれて終わっちゃいます。巧いこと根を躱した辺りで引っ張り合いをしてヒラマサの体力を削れました
手前のドロップオフで最後の抵抗を見せたヒラマサをいなして足元へと寄せ、波間に浮かせた魚体が覗きましたが最後が難しいです。
ソロなのでサカナをズリ上げて掴まないといけないんですが、磯際のサラシに揉まれてフックオフなんてのもよく聞く話です。
悠長に待っている余裕はないので沖から入るウネリのタイミングに合わせて磯に乗せました!
デカいです
下の段はロッドを持ちながら降りるには危険なので、もう一度波に攫わせて一段高い足場に引き摺り上げます!
フロントフックが外れてテールフック一本のみ、もうヒラマサの体力は十分奪ってはありますがドキドキします。外れてもファイトとサカナはアクションカムで撮れてるしネタにはなるなとか思ったりもしましたがw
ウネリ一発で高い足場に乗せ、もう一発待ってさらに高い所まで引き上げます!
バイトから3:31秒、ヒラマサの口を掴んで勝負アリです!
俺「メーター行ったっぺ」
ヒラマサは獲物の頭にバイトしてくるので、だいたいが初めにフロントフックに掛かります。このサカナも上がった時にはリアフック一本でしたが、ファーストランの荷重を受けたフロントフックは伸ばされていました
前日にH谷川さんとラピードは#1/0のフックだけども、ST-46だからちょっと弱いんですよねー(ST-66でした。STX-68じゃないから弱いって話でしたね)。 なんて話をしていましたが、昨日の今日でヤバかったです。
メジャーが105cmしかなかったので計測不能ですwメジャーが105cm+ラピードが16cmの121cmよりも少し大きいです( *´艸`)
せっかくの型モノですから今年発売のラピードと自分のトレードマークのACU迷彩のブーニーハットを写しこんでみました。これならF村さんも「捏造だ!」とか言わんでしょうw
で、磯際の波が荒くて繋ぐ場所がありません。ストリンガーに息も絶え絶えのヒラマサをブラ提げて水に浮かべ、アチコチ運んで探していたら急に軽くなりました。
フックを二本掛けてあったストリンガーが、波に揉まれるヒラマサの重さに負けて開いてしまいました。
ヒラマサ・・・落としましたorz
まぁ…写真も撮ったし。
リリースしたと思えば悔しくもないです。
デッドリリースは赦されざる悪ですが、ギリギリ活きていましたよ。きっと。
さようなら特大カマ焼き(´;ω;`)
・・・
・・・
ん?
政さん浮いているじゃないですかw
ビビりの自分ですがウネリの入る胸深の浅瀬に躊躇なく飛び込みました
お帰りカマ焼き!尾柄を握り顎に手を入れて持ち上げました。
そのまま血抜きで〆て風の通す日陰で寝ていてもらいました。
そんなこんなで一尾目を獲ってから30分も経っちゃいましたが、今度は食べごろサイズがほしいですねw
で、フロントフックが伸ばされたラピードから別注平政160に交換して再スタート。
ROCKDIVE、アダージョ125、アダージョヘビー125、ローデッドLSとローテーションして二投目。
再び強烈なバイト
一尾目よりも更に強い…熾烈って言えばいいのかな?なファーストランです。ひたすら耐えるだけで方向を制御する余裕もありません
ファーストランのまま行かれたくないドロップオフに入られちゃいました。自分も足場を高い位置に移動して何とか躱そうとしましたがあえなく根擦れでラインブレイク。いくらSuper X-wire8の耐摩耗性が強化されていると言っても、このサイズのヒラマサに根に擦られちゃえばひとたまりもありませんね
月曜日にH谷川さんにナイロンロングリーダー+5mの極太スペーサーPEで根擦れに対抗する戦略を聞いていたんですよね。やっぱりこの海で大物を獲ろうと思えばそのぐらいの準備は必要なんですね
その後も一時間ほど頑張ってみましたが、三度目のバイトは無し。太陽が南に移動して来ると日影が無くなるのでその前に撤収にしました。
途中の磯場で潮が落ちるのを待っていたショアジガーさんにご挨拶。あまり見られちゃいけないけど見てほしいような微妙な気分ですw
折角なのでブツ持ち写真を撮ってもらいました。どうせブツ持ち写真は使わないからと遠慮したのですが、何度も撮りましょう撮りましょうと言われたので、ご厚意に甘えてしまいました。
ここに来るまでに腕力を使いすぎて、サカナが大きく映るように前に出すとか無理です(;´・ω・)
半逆光、順光、マグロ持ちと撮ってもらいましたが、やっぱり撮ってもらってよかったですね
腕力も限界になったので水にヒラマサを浮かべ曳航してクルマまで戻ります。この歩いているラインは非常に滑りやすい岩盤と丸岩なのでやたらと疲れました。浜を歩いて20分でエントリー出来るところを、1時間半かけてクルマまで辿り着きました。
途中で上物師さんや地元のおばちゃんおじちゃんにイチイチ呼び止められてのタイムロスが多かったんですが
カツオの箱には全然収まりませんねw
ヒラマサは123cmで15.2kgのメスの個体でした
90㎝の壁を突破した上に、100/4lbs.のトロフィーどころか100/3lbs.も超えちゃいました
この文章を書いている水曜日は全身を(心地よい)筋肉痛に苛まれています( *´艸`)
ヒラマサタックル
TMRPS-111/13PS + 13STELLA SW8000HG + Super X-wire8 #4.0 + POWERLEADER CN 80lb
サブタックル
TMSRS-110/11 + 13STELLA SW5000HGS + X-wire8 #1.5 + POWERLEADER FC 30lb
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