14 ブレニアス 左の日常メンテ [メモ]
先日のボート釣行の際にハルに溜まっていた海水に落としたしまったブレニアスの日常メンテをします。
水にも落とさずに波も被らずに使用しただけなら、ボディ表面をサッとシャワーで流して、抜いたスプールを水に沈めて、ラインの塩抜きするだけでいいんですけども、一瞬とは言え海水に使ってしまったので軽くメンテをしておきます。
海水に浸かった当日にサイドカバーを開けてスプールを抜き、ギアやドラグのあるボディ内側とロック機構のあるサイドカバー内を軽く水道水ですすいで、よく水を切って乾燥させてありました。
ボディ内のギアやドラグ周りに付着した塩分は洗い流せたでしょうし、ベアリングにもダメージを与えるほどの浸水じゃないと思う...していてもフィーリングの悪化程度で済むでしょう。悪化したらボディを開けてベアリングの洗浄給脂や交換することにして、今回はキャストや落とし込みに直結するスプールを保持するベアリングのみをメンテをします、
サイドカバー側のベアリングを取り出します。
単純にスナップリングでベアリングを押さえこんでいるだけですから、スナップリングを先の細いピンなどで撓ませて外します。外したスナップリングが飛びやすいので指先でガードしながら外すのが良いと思います。ベアリングもピン等で引っ掛けて引き出します。ベアリングの奥側にはスプールの回転軸を押さえる円形シート状の部品が入っています。
ボディ側のベアリングも外します。
ハンドルとドラグが邪魔になるので先に外してしまいます。緩み止めプレートを外してから、ハンドルを止める逆ネジの10mmナットを外します。ハンドルの下には裏面に環状に凹みの並ぶドラグの音出しプレートが入っていて、その下のスタードラグの穴に入った音出しピンが音出しバネで圧しつけられて音が出ます。一番下にはスタードラグを支えるバネが入っています。
次はメカニカルブレーキノブを外します。ノブの中には軸を押さえてメカニカルブレーキの制動力を調整する四角形と円形の板状パーツが二枚。ベアリングはコイルスプリングで押さえられています。コイルスプリングは端が閉じていないので円周方向に圧縮して外します。
このベアリングもピンなどで引っ掛けて取り出します。
スプール軸を両端で保持するベアリングを取り出しました。
このリールからベアリングを取り出したのは初めてです。回転をチェックしても違和感は無かったんですが、せっかく取り出したので掃除しておきます。
ブレーキクリーナーでざっと洗浄したら、潤滑油の入った容器に入れて振ってしばらく置いて、ベアリング内部のグリスを柔らかくします。
取り出してブレーキクリーナーで潤滑油を流したら、無水エタノールの入った容器に入れて良く振って内部でゆるくなったグリスを流します。
取り出してブレーキクリーナーで洗浄して、ミニチュアベアリング給脂用SSTでグリスを圧入すれば完成ですが、取り出しやすい上に浸水しにくい位置のベアリングなので、サイドシールの隙間から給油だけして終了にしました。
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