冗長性? [休日]
火曜日の午後、ウェットスーツを脱いでお刺身に更なる一品を加えるべく、お気に入りの漁港でアジングをするために海沿いの国道を南下。
港に着いていつも釣り座を取る白灯堤防の先端を偵察しにいきましたが、投げサビキの地元師もアジングの先行者も全くアジがつれていません。対面の赤灯堤防は投げサビキ師で賑わっていてポツポツとアジも上がっているようです。
赤灯堤防寄りの港外ではカモメが上空を旋回していて、アジかサバが小魚を追うようなナブラが散発的に見え、いかにも釣れそうな状況でした。
サカナは居るので白灯堤防も潮が上げてきて夕方が近づけばアジも寄るのでしょうけど、今日は二日連釣で疲れていて眠かったのでそのまま帰宅することにしました。
海沿いの国道を離れて漁師町の狭い路地から内陸の農村地帯を通り抜け、川沿いを走りダムの横を通過して峠を越えて内陸の国道を目指します。空いてる山坂道を気分良く走ってきましたが、国道に合流する手前の下り丁字路の交差点。一時停止するために1速にシフトダウンするべくヒールアンドトゥで強めのブレーキを掛けようとペダルを踏み込んだ瞬間、「スコッ」・・・ブレーキが抜けました!
アタマの中は妙に醒めてて、これが「ハイドロプレッシャーオールロス」って状態か。。。とか、考えていましたけど、カラダは無意識にオーバーレブしないギアを選んでエンジンブレーキを掛けると同時にサイドブレーキを引いて停止を試みていたようですw
下り坂+強いエンジンブレーキ+リアインナードラム式サイドブレーキ+ジムカーナ競技用インナーシュー+狭幅のスタッドレスタイヤ=リアタイヤロック
それでも無意識でハンドブレーキをロックするかしないかのレベルを調整しながら、滑るクルマをカウンターで抑え込みつつ停止線上で停止できました。モータースポーツで鍛えてきた技術と幸運に救われました
交差点を坂を登る方向へ曲がって見通しの良い直線で路肩が広くなっているところに停車、状況を調べると右フロントのホイールがブレーキフルードでベタベタになっているのを発見。良く観察するとホイールのインナー側に貼られたバランスウェイトがブレーキラインを切断したのが判りました。
手持ち工具や資材では安全に帰宅できるレベルには修理できないので、JAFと保険会社に連絡すると任意保険の特約で100キロまでのレッカーが無料で受けられるサービスが受けられるとの事。早速依頼しましたが救援車の到着目安が1時間50分程掛かるらしいので、交通に支障がない路外の草地にクルマを出して携行していた水缶でホイールとタイヤに付いたフルードを洗い落していると、依頼から30分も掛からずにレッカーのお兄さんが到着してくれました。
セフティローダーにクルマを乗せてから状況を説明して、鴨川の山中から木更津のスバルディーラーまでの搬送をお願いしました。
思えば今日はトンネル内でタイヤに小石を噛んだような音が反響しているのに気が付いたんですよね。小径ホイールにバランスウェイトでクリアランスも狭くなっていた所で、車高調にブラケットをタイラップ留めしていたホースの取り回しが走行中にズレて、バランスウェイトがホースをに干渉して徐々に削っていき、ステンレスのメッシュを削りきったところで強い油圧が掛かり、一気にホースが裂けたのでしょうね。
普段から騒がしいクルマに乗っているので多少の異音には麻痺していて「消えなかったら後で見とけばいいか」ぐらいにしか思わなくなっているのが拙かったですね、不幸中の幸いで他者を巻き込まずに自車もぶつけることなく停められましたが大反省。
先日のジムカーナに出たままのコテコテのステッカー貼りっぱなしの恥ずかしい姿でディーラーの世話になる羽目に・・・
50km余りの距離を1時間半ほどかけてディーラーに到着。レッカーのお兄さんにお礼と搬送完了の手続きをして、ピットのフロアリフトで持ち上げてデメカさんに現状を確認して貰いました。
プロの目から見ても自分の見立て通りの原因と結果でしたので、バランスウェイトの位置調整と新品ホース&ブラケットへの交換と取り回し調整を依頼してクルマを預けて帰宅しました。
簡単な作業ですし普段なら自分で修理するのですが、来週の休みも釣りに行きたいので今回はディーラーに丸投げですw
しかし、クルマのブレーキは二系統の油圧ラインでX字の配管を構成していて、ブレーキ機能の冗長性を確保しているものだと思っていましたが、一箇所のブレーキラインの圧力抜けでほぼ全てのフットブレーキを失っちゃうものなのですね。
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