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13 AR-C エアロ CI4+ 4000XG 分解メンテナンス(簡易) [メモ]

13AR-CエアロCI4+は少し構造が複雑です。複雑ですが特に精密なものでもないので分解メンテも簡単です。 

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先ずはハンドル組とハンドルスクリューキャップ、ドラグノブ組、スプール組を外します。写真では既に外してありますが、スプール受か(A)ごとスプール座金を引き抜き、糸落ち防止カラーと周りのスプール受け(B)と糸落ち防止カラースペーサー、糸落ち防止カラー座金を外します。そこから写真のローターナットを外してローターを外します。ローターナットは10mmの逆ネジになっています。

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次は固定ボルトを三本抜いてローラークラッチ組を外します。写真の銀色のネジですね。黒い二本ネジはローラークラッチ組自体を分解するときに外します。今回はこのままの状態でブレーキクリーナーを隙間から吹き込んで油脂やゴミを洗い流します。 

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フリクションリングをマイナスドライバーで持ち上げて外します。自分はこのリングの下に付いている内げり当りを撤去して、ベイルのオートリターンをキャンセルしてあります。

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ボディ後端のネジを外してボディガードを外します。

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ボディ側面のネジは四本です。写真の左上と右上のネジが同形状、右下が少し細くて短いネジ、左下が細いネジです。

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ボディを開けてドライブギアギア組と両端のベアリングを取り出します。上の写真の真ん中のベアリングの内側にはカラーも入っています。摺動子ガイドとウォームシャフトの隙間でクリアランスがギリギリですが取り出せます。ピニオンギアも両端のベアリングと一緒に取り出します。この四つのベアリングを洗浄給脂して、二つのギアはブレーキクリーナーで綺麗に洗って置きます。 

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分解メンテ(簡易)なのでこの状態でブレーキクリーナーを吹き込んで古いグリスを洗い流します。

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ギアをピンセットなどで回転させながら綺麗にします。洗浄後は溶剤の気化熱で結露するのでよく乾かしておきます。 

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乾いたらギアや摺動部にグリスを塗布していきます。各部を動かしながら万遍なく塗ります。塗り過ぎても特に問題ないので適当に。今回はウォームシャフトピンのカラーやウォームシャフトブッシュは給脂しませんでした。分解せずにブレーキクリーナーを掛けたくらいでは油切れも起きないでしょうし、仮に油が切れ気味になってもそれほどフィーリングが悪化しないと思います。(簡易)なので極力手間は省きます。油切れや錆、塩噛が致命傷になりそうなベアリングやギアは手を抜くと後悔しそうなのでしっかりやります。

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洗浄してグリスを盛り直したピニオンギアと、洗浄給脂したベアリングをボディに戻します。写真では先にドライブギアを保持するベアリングが戻してありますね。ピニオンギアとメインシャフトの隙間もグリス潤滑ですので、メインシャフトの表面とピニオンギアの内腔にもグリスを塗っておきます。このタイプの軽合金製のメインシャフトはオイル潤滑でも油膜が保持できる表面処理がして有りますが、波を被る恐れがあるような環境で使用するので巻きの軽さよりも密閉性を取ります。

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ドライブギアも洗浄してグリスを盛り直したらボディに戻して、蓋を閉めて分解した逆の手順で組み立てていきます。

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脱脂したローラークラッチ組のハウジングに内輪を戻しますがローラーと接触する表面には潤滑油塗布しておきます。ここはグリスだとワンウェイ機構が効かなくなることが有ると思います。

一般的な使い方の人はワザワザ分解メンテなんかする必要はないと思いますが、シマノの推奨メンテの通りにオイルインジェクションからオイルを吹き込み続けると、グリスがオイルで伸ばされてフィーリングが悪くなることも有ると思います。メーカーメンテに出せば安心で手間要らずですが、趣味の道具のメンテも自分でできると面白いので試しにやって欲しいです。 


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